5962947 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

私が国際結婚をした理由

第一章


1995年日本。
日本に住んでいた頃、“国際結婚”の4文字は
一度も私の頭に浮かんだ事はなかった。
今思えば、人生はどこでどう変わるのかわからない。

日本で生まれた私。
イギリスで生まれた彼。(現在はアメリカ国籍)
肌の色も、習慣も、言葉も違う別世界に住んでいた
私たちは今、2人がほどよくミックスされた子どもと3人で
1つ屋根の下で暮らしているのですから。

同じ物を食べて美味しいと感じ。
同じ物を見て美しいと感じ。
同じ事に感動する。

私にとってこれほど不思議な事はありません。
彼は過去に付き合った同じ国籍の誰よりも
私と同じ価値観を持っていて、
私にぴったりの男性だったのです。

日本に住んでいた頃、過去に恋愛した男性は
私と年齢が同じ位の若い日本人ばかりで、
高校1年生から2X歳で渡米するまで、ひとりぼっちのクリスマスと誕生日を
過したことがないというほど、私にはいつも大切にしてくれていた
恋人がいつも側にいた。

1995年の私の実家では、外国人は近所の教会に勤める人か、
宣教師さん達位しか見た事がなかったし、
外国人の男性は、あくまでも映画の中の世界の人で
現実の憧れにはならなかった。

私はその年、
2年付き合った彼との恋愛が終わると同時に渡米を決めた。
その当時、英会話教室が流行していて
私も興味があった子供たちの英会話の先生になりたいと
思ったからだ。

ハワイの語学学校に申し込みをした。
ハワイに決めた理由は、アメリカ本土で1人で暮らす勇気がなかったから。
近場のハワイは日本にも近く、なんとなく安心できるような気がした。

留学斡旋会社から“何年のビザにしますか?”と
聞かれて、私は「1年でお願いします。」と答えた。

実際は半年で帰国する予定で、仕事の休みを6ヶ月間とった。

留学後の友達やボーイフレンドは語学上達の為にも
英語を話す人を見つけよう思った。

その時私は半年後には日本に戻る予定だから
別れる時に寂しくならないように、異性と友達以上の深い
お付き合いはしないでおこうと心に決めていました。

留学する前に母に言われた言葉も胸に残っていた。
「外国人と結婚するなんて、お願いだから言い出さないでね。
貴方は長女なんだから、近くにいてもらわないと困るから。」

初めてハワイで出来たアメリカ人の友達は
たまたまショッピングの途中で偶然知り合った人。
今思えばあれは偶然を装った意図的なナンパだったと思う。

ブルーの瞳に金髪が綺麗な男性でしたが実は
日本人相手にナンパを続けるすごい人だったのです。
おまけに自分が日本語を習いたいから
私に英語を話させてくれないし。

おまけに日本から続々その彼に会いに来るガールフレンドが
いて、その女性達を紹介されました。

変な人だと気がついて、直ぐに会うのをやめましたが
そのせいで、“金髪青い目”恐怖症になった。

その時の気持ちが今でも続いているのだと思う。
未だに金髪青い目の男性に魅力を感じる事が出来ない。

外見的に私が1番惹かれるタイプの男性は自分と同じアジア人
なのだと思う。それは今も変わらない。

私には語学学校で仲良くなったSという日本人女性のルームメイトがいた。
彼女とは二年間暮らすことになるのだけど、今も友情は続いており、
私にとってかけがえのない友人の1人となる。

ある日、彼女の彼氏が経営するお店のパーティに誘われた。
その日はうんとおしゃれをして、学校の友達数人と一緒に出かけた。

まさかここで、運命の出会いがあるとも知らずに。

私たちの隣のテーブルには金髪で青い目の男性が座っていて
私に話しかけてきました。
「僕は日本に住んだ事があるんだよ。」と英語で。

この間の一件で青い目&金髪恐怖症になっていた私は
適当に彼(B)の話にあいづちを打って
ルームメイトのSちゃんが彼の所から戻り、
一緒に家に帰る時間を待っていた。

その時、
「遅くなってごめんね!」
その青い目の男性の友人らしい男性がこちらにやってきた。

その彼は190センチの身長に長~い足。
茶色くやわらかそうな長めの髪が目の上にかかり
バサバサと音をたてそうな位長いまつげの中には大きな茶色の瞳。。
着ている服装はまさしく私好みの「さわやか系お坊ちゃま風」。

その彼は200人ほどいたあのパーティで
一際目立っていました。
周りのアメリカ人女性が次々やってきて
その彼に話しかけていました。

私の学校の友人達も、「彼はステキ」と目がハートになっていました。

彼はもてるようだし誰かとダンスにでも行くのかしら?
と見ていたけど、最後まで“僕は踊れないから”と断っていた。
その態度はまるで“女なんかどうでもいい”という感じ。

周囲のナンパ目的の男性達に辟易していた私は
まれに見る真面目そうな彼の雰囲気に惹かれたと思う。

私は緊張して彼が直ぐ近くに座っているのにも関わらず
その彼とは目も合わせられず、口も聞けず、
青い目のBさんとずっと話していました。

Bさんは7年も日本に住んだ事があるにしては
日本語を全く忘れてしまったと言うし、
茶髪の彼といえば、日本も日本語も全く未知の世界だった。

夜もふけて帰る時間になるとBさんが、私に電話番号を
くれた。隣の背の高い素敵な彼を指差して、

「あいつは僕のルームメイトでAと言うんだ。
僕か彼が電話に出るから、また電話をしてね。
僕も今度、みんなで映画に行く時に君達を誘うよ。」

真面目できちんとした雰囲気の人達だったので
私も自分の電話番号を渡して別れた。

この2人のどちらかが今の私のだんなです。
さてどちらでしょう??

第二章へ


© Rakuten Group, Inc.